明日9月15日に切れる。国のデジタル化・AI導入補助金は申請9月29日17時より案件引継ぎが先、通常枠は上限450万円でも支援事業者なしでは出せない
「まだ9月29日まで余裕があるから、来週でいい」——デジタル化・AI導入補助金のカレンダーを見た社長から、いまいちばん多いのがこの判断です。公式の交付申請締切はたしかに2026年9月29日(火)17時。ただし、その約2週間前の9月15日(火)に、IT導入支援事業者から申請マイページへ案件を引き継ぐ期限が先に来ます。通常枠はプロセス数に応じて上限450万円まで広がりますが、登録済みの支援事業者と組まなければ申請そのものが始まりません。この記事では、明日の引継ぎを軸に、5次と6次の分岐と大分側の別カレンダーを整理します。
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「9月29日まで」は申請の締切。明日切れるのは入口そのもの
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)は、中小企業・小規模事業者が会計・受発注・在庫・AI機能付きツールなど、登録済みのITツールを導入するときの費用の一部を補助する国の制度です。通常枠では、業務プロセスが1〜3なら補助額は5万円以上150万円未満、4プロセス以上なら150万円以上450万円以下。補助率は原則2分の1以内で、最低賃金近傍などの要件を満たすと3分の2以内になります。インボイス枠やセキュリティ対策推進枠など、枠ごとに上限と率が違います。
ここまでを「上限450万円の補助金」とだけ覚えると、締切カレンダーの読み方がずれます。この制度は、事業者が単独でポータルに打ち込んで終わりではありません。登録されたIT導入支援事業者と共同で申請します。支援事業者がシステム上で案件を作り、事業者側の申請マイページへ引き継ぐ作業が先に必要です。その引継ぎの期限が、5次公募では2026年9月15日(火)。申請締切の9月29日17時より、入口が先に閉まります。
GビズIDプライムと、IPAのSECURITY ACTION(一つ星または二つ星)の自己宣言も交付申請の前提です。プライムの発行はおおむね2週間、SECURITY ACTIONは数日かかるのが目安です。今日から郵送でGビズIDを取りにいくと、5次には間に合わない可能性が高いです。マイナンバーカードによるオンライン申請でも、書類不備のやり直しがあると明日の引継ぎには届きません。明日までに支援事業者へ「引継ぎ枠が残っているか」を確認できない会社は、無理に5次へ押し込むより、6次(案件引継ぎ10月16日、申請締切10月30日17時)へ切り替える判断のほうが現実的です。
カレンダーに9月29日だけ書いてある会社ほど、明日を普通の営業日として過ごしやすいです。
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上限450万円と入金2027年は同じ話。5次と6次を数字で並べる
補助金の額面と、手元の現金が動く時期は別物です。この制度は後払い(精算払い)です。交付決定の前に発注・契約・支払いをした経費は対象外。5次なら交付決定の目安は2026年11月9日(月)、事業実績報告の期限は2027年4月30日(金)17時。入金は実績報告と検査のあとになるため、早くても2027年年初、遅ければ同年半ば以降になります。上限450万円を「今月の値引き」と読むと、キャッシュフローが破綻します。
項目:5次公募(いま動ける会社向け)
内容:案件引継ぎは2026年9月15日。交付申請締切は9月29日17時。交付決定の目安は11月9日。実績報告期限は2027年4月30日17時。準備が揃っているなら着手が早い
項目:6次公募(準備がこれから残る会社向け)
内容:案件引継ぎは2026年10月16日。交付申請締切は10月30日17時。交付決定の目安は12月10日。実績報告期限は2027年5月31日17時。GビズIDや見積が未完でも、無理な5次より品質が上がりやすい
項目:大分側で混同しやすい別カレンダー
内容:大分市の小規模事業者競争力強化支援(後期)は申請受付が9月28日〜10月23日で、エントリー済みが前提。DX推進枠は補助率2/3・上限40万円。県の建設産業DX加速化事業は二次募集が10月30日までと案内されていても、先着で予定申込数に達した時点で打ち切り。公開の末日と実枠は一致しない
大分県の上乗せ(省力化・生産性向上支援補助金のデジタル化)は、国のインボイス枠(インボイス対応類型)で額の確定を受け、県が定める賃上げ要件を満たした事業者が対象です。県の上限は52万5千円、国と合わせて約430万円の案内です。事前登録の目安は2027年1月22日、申請は1月29日まで。通常枠だけを急いで通しても、県の上乗せ条件は別物です。「国を出せば県も付く」は、枠の取り違えです。登録されていない生成AIの個人契約だけでは対象外で、稟議の定義を混ぜない話は別記事でも触れていますが、今日は「誰と、いつ引き継ぐか」が先です。
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間に合う/見送るの線引き。今日やること(3分)から
今日やること(3分):紙かメモに「5次に出す/6次に回す/市・県の別枠に振る」の三択だけ書いてください。書けないなら、明日の支援事業者への一本電話が先です。
- 登録済みのIT導入支援事業者に、9月15日の案件引継ぎ枠が残っているか確認したか
空きがなければ5次は終わりです。空きがあっても、見積・ツール番号・事業計画の骨子がなければ引継ぎ後に入力が止まります。締切1日前の依頼は断られやすいです。
- GビズIDプライムとSECURITY ACTIONの宣言済アカウントIDが手元にあるか
どちらか欠けると、引継ぎ後も申請を閉じられません。今日まだ持っていない会社は、5次を諦め6次の逆算(10月16日引継ぎ)に切り替えたほうが安全です。
- 導入したい業務が「登録済みITツールのプロセス」に落ちているか
汎用プロセスだけの申請は通常枠では通りません。会計・受発注・在庫など、何の工程が何個動くかを一文で書けないなら、ツール選定が終わっていません。上限450万円は4プロセス以上の話であり、欲しい額から逆算するものではありません。
- 交付決定前に発注しない約束を、社内と業者で共有しているか
「今買わないと納期が間に合わない」と言われても、決定通知の前の契約・支払いは補助対象外です。5次なら11月9日以降が発注のスタートラインです。
- 大分市・県の別制度と締切を同じメモに書いていないか
市の後期はエントリー番号がないと並べません。建設産業DXは対象が建設業許可や県の入札参加資格を持つ事業者に限られ、先着で枠が埋まります。「10月30日まで」と書いてあっても、今日の残枠は別問題です。業種と入口が違う制度を、同じ「DX補助金」の一行にまとめないでください。
大分のようにIT担当が一人、または兼任の会社では、申請書を埋める前に外の相手と壁打ちしたほうが早いことが多いです。コラボが現場で聞くときも、最初の問いは「いくら欲しいか」ではなく、「明日までに支援事業者へ何を伝えるか」です。5次に間に合う材料がある会社は、今日中に引継ぎの予定を確定する。材料がない会社は、6次の10月16日に向けてGビズIDと業務一文を先に固定する。この二択を先に決めるのが、今週いちばん安い意思決定です。
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まとめ:申請日より先に、入口の日が来る
・5次の案件引継ぎは明日9月15日。交付申請締切の9月29日17時より入口が先に閉まる
・通常枠は上限450万円まで広がるが、登録済み支援事業者・GビズID・SECURITY ACTIONなしでは出せない。後払いなので入金は2027年側
・間に合わないなら6次(引継ぎ10月16日・申請10月30日17時)へ切り替える。市の40万円枠や県の上乗せ・建設DXは別カレンダー
次の一手は、今日中に支援事業者へ「9月15日の引継ぎ枠」を確認し、残らなければ6次の日付をカレンダーに書き換えることです。
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参考:デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠・事業スケジュール(独立行政法人中小企業基盤整備機構、5次締切2026年9月29日17時)。大分県省力化・生産性向上支援補助金(デジタル化、県上限52万5千円、申請期限令和9年1月29日)。大分市「小規模事業者競争力強化支援事業補助金」(後期申請9月28日〜10月23日)。大分県建設産業DX加速化事業(二次募集、予定申込数到達の案内あり)。