IT・DX活用

「デジタル化・AI導入補助金」通常枠、第3次締切は7月21日。あと2日で申請を逃す前に、大分の社長が確認すべき3つのこと

タグ: 中小企業 / 大分 / DX / AI活用 / IT担当

「ITツールを入れたいとは思っているが、補助金の申請までは手が回っていない」——そんな社長は、大分にも少なくないはずです。実はその補助金、今週締め切りを迎えます。


デジタル化・AI導入補助金2026、通常枠の第3次締切は7月21日

中小企業庁が実施する「デジタル化・AI導入補助金2026」(旧IT導入補助金)は、業務効率化や生産性向上のためにITツールやクラウドサービスを導入する費用を補助する制度です。この通常枠の第3次締切が、2026年7月21日(火)17時に設定されています。今日から数えて、あと2日です。

交付決定は2026年9月2日(水)を予定しており、事業実施期間は交付決定から2027年2月26日(金)17時までとされています。つまり、今回の締切に間に合わなければ、実際にツールを導入して補助金を活用できるタイミングも、その分後ろにずれ込むことになります。

大分県内でも、会計ソフトの刷新や受発注システムのクラウド化、AIチャットボットの導入などを検討している中小企業は多いはずです。しかし「申請書類の準備が間に合わない」「そもそも自社が対象になるか分からない」という理由で、毎回スケジュールぎりぎりになりがちなのがこの手の補助金の実情です。

通常枠の中身と、見落としやすい条件

慌てて申請する前に、まず制度の全体像を整理しておきましょう。

項目内容
補助対象経費ソフトウェア購入費、クラウド利用費(最大2年分)、導入関連費
補助率原則1/2以内(要件を満たせば2/3以内)
補助上限額最大450万円
第3次締切2026年7月21日(火)17:00
交付決定(予定)2026年9月2日(水)
事業実施期限(予定)2027年2月26日(金)17:00

特に見落としやすいのが、過去の制度利用歴に関する条件です。前身の「IT導入補助金2025」の通常枠や複数社連携IT導入枠で交付決定を受けた事業者は、その交付決定日から12カ月以内は「デジタル化・AI導入補助金2026」の通常枠に申請できません。「去年もらったから今年も」という発想で準備を進めていた場合、この条件に引っかかって申請自体が受け付けられない可能性があります。

また、補助率が2/3になる要件(賃上げ計画の表明など)を満たすかどうかで、実質的な自己負担額は大きく変わります。同じ200万円のツール導入でも、1/2補助なら自己負担100万円、2/3補助なら自己負担は約67万円です。この差を知らないまま申請してしまう社長も少なくありません。

大分の社長が、あと2日でやるべきこと

締切まで時間がない今、優先すべきは「完璧な申請書」ではなく「申請の可否を今日中に見極めること」です。以下のチェックリストで、自社の状況を確認してください。

  • 前年度以前に本補助金またはIT導入補助金で交付決定を受けていないか(受けている場合は12カ月ルールを確認)
  • 導入したいITツールがIT導入支援事業者の登録製品として補助金の対象になっているか
  • gBizIDプライムのアカウントを既に取得しているか(未取得の場合、発行に数日かかることがある)
  • 事業計画や賃上げ計画など、補助率2/3の要件を満たせそうか
  • 社内で申請書類(決算書類、事業計画書など)をすぐに用意できる担当者がいるか

このうち一つでも「分からない」「時間がかかりそう」という項目があれば、今回の第3次締切は見送り、次回以降の締切に照準を合わせるという判断も十分に合理的です。無理に駆け込んで不備のある申請を出すより、次の機会に向けて社内の準備を整える方が、結果的に採択率も上がります。

補助金そのものよりも大事なのは、「なぜそのITツールが必要なのか」という自社の課題整理です。社内に相談相手がいないまま、営業担当者に勧められるがままツールを選んでしまうと、補助金が下りても使われないシステムになりかねません。私たちCo-Labでは、社長の相談窓口・壁打ちセッションを通じて、ITツール選定の前段階にある「何を解決したいのか」の整理からご一緒しています。補助金の申請可否も含めて、まずは現状の棚卸しから始めてみませんか。


まとめ:締切に間に合わせることより、自社に合った申請かどうかの見極めが先

デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠、第3次締切は7月21日17時。過去の交付決定歴や自己負担額の違いなど、見落としやすい条件を今日中に確認し、間に合わなければ無理をせず次回に備えることが賢明です。


参考:中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金2026」事業スケジュール・通常枠公募要領(2026年7月)